ねむいね

オタクです。

手掌多汗症の手術を受けると決めたことについて。レポ。

こんばんは。
梅雨の独特の暗さとじめっと感にやられ、テンションの下がっている私です。
でも夏も嫌だなーーーー。

さて今回は、手掌多汗症の手術(胸腔鏡下腹部交換神経幹切断術)について先日説明会に伺ってきたので、そのお話をしたいと思います。
これ、私的かなりのウィークポイントで、あまり言いたくはなかったのですが、同じように悩んでいる方の参考になればと思って記事にしました。

小学生の頃からずっと汗に悩まされて来ました。
特に脇汗と手汗は辛くて、服に汗じみができていないか常に意識していたし、体質が嫌すぎて泣いたこともあったかと思います。
暑くて汗をかくというよりは緊張で汗をかく、ということが多く、例えば人前で発表をしたり、誰かと手を繋がなければならない場面、コントローラーを握るゲームでの緊張の一瞬、などなど、ピン、と空気が張り詰めるとドッと汗をかきます。
気温の変化にも弱く、冬に服を着込んでいても室内の暑さに汗をかくことも多いです。

それでも最近はある程度対策を練ることができるようになりました。
脇汗にはパースピレックス、そのあとにデオナチュレのクリームを重ねると結構無敵です。試してみてください。汗止まるし匂いもしなくなります。

ちなみに何年も前に脇にボトックスを打ってみたことがあります。しばらくは汗が止まりましたが、まあとにかく痛くて痛くて痛くて痛くてトラウマになりました。脇にふっとい注射を何十回も打たれるんです。。。今思うとなんで麻酔してくれなかったんだろう。。。
3回くらいで契約していた気がするんですが、1回目以降行かなくなったなあ。。

話を戻します。
長年の研究の末(笑)、脇汗はどうにか自力で止めることができるようになりましたが、手汗だけは、何をしてもどうしても止まりません。
パースピレックスの手汗用も買ってみましたが、不意に意識をするとやはりじんわり汗をかいてしまって、あんまり意味がなかったんです。
手にボトックスを打つことも出来るらしいですが、超絶痛いらしいです。欧米でも推奨されていないらしく、注射後の手の写真を見ましたが、これまたトラウマものでした。調べないほうがいいです。
…もう一度話を戻します。
そんなわけで、大人になった今、もういっそのこと手術をしてしまえばいいんじゃないかと考えたわけです。

ちなみに手汗を止めるには色々と方法と手段があります。
①塩化アルミニウムを利用した治療。
塗り薬を塗布して、手汗を止める。皮膚がかぶれたり、過度な汗かきだと塗った側から流れ落ちてしまう。
②イオントフォレーシス
掌や足を水道水の入った容器に浸し、微弱な電流を流して汗を止める。根治的な治療ではないため、何度も繰り返す必要がある。
③内服治療
④ボトックス注射
⑤外科治療

併せて手汗の症状の強さにもレベルがあり、レベル1では湿っている程度、光が当たると反射して汗が光る程度、レベル2は手に水滴ができて濡れており、見た目でも汗をかいているとわかる程度。レベル3になると水滴が浮かび上がり、汗が滴り落ちるくらいらしいです。
私は多分レベル1なのかなあ、と。そして極稀にレベル2になる感じ。
それでも暮らしに支障があり、精神的な苦痛が強いと手術をしてもらえるようです。

こんな感じです。
私はもう、こんな手汗とはおさらばしたいと思って一気に外科治療に踏み切ろうとしているわけです。

さて、ここからは実際に説明会を受けてきた感想を書いていこうかと思います。
伺ったのは、四谷メディカルキューブ。
多分手汗で調べるとすぐに出てくる病院名かと思います。

来院前に予約が必要で、予約は結構埋まっていました。
私は一ヶ月前くらいに予約を入れた気がします。日曜日に受けられたので良かったです。
あと病院は大きくて綺麗でした。クレカも使えます。

13時30分から説明会開始。
15分前には到着してね、と書いてあったにも関わらず、到着したのは5分前。(駅からちょっと距離があって迷ってしまった。ゆとりを持って向かうことをおすすめします。)
この到着時間が遅かったばかりにあんなことになるなんて、そのときは思いませんでした。。

到着と同時にバタバタと会場に通されて、結局後ろから数えた方が早い番号でした。
説明会は病院の待合室的な空間に椅子が並べられ、小さなプロジェクターに向かって医師が話をしてくれます。なんというか簡易的に作った空間に、雑に置かれたプロジェクターという印象でした。
会場には20人くらいの人がいて、性別も年齢も本当にバラバラでした。強いて言えば年齢の若い子の方が多かったかもしれません。この時点で仲間がいっぱいいる…!!と謎の感動を覚えて、全員と友達になりたいとすら思ったり。
説明会では手汗にはどんな治療が有効なのか、手術を行ったときのメリット、デメリット、実際の手術映像などなど。30分くらいの説明を受けました。

そうして、そのあと、お医者さんから衝撃的な言葉が。
「番号一番の方から順番に問診をしていきます。一人5分くらい、2名の医師で行っていきますので、番号が後ろの方は少し待っていてください。」
えーーーーーーー!!!早く来ればよかった!!!!と叫びました心のなかで。
完全に自分が悪いんですけども。

そうして、実際に手術を希望する場合はその日のうちに血液検査や体重身長測定、心電図検査まで済ませます。合わせて麻酔科の先生とも当日の話を打ち合わせすることとなります。

そうなんです、この手術、全身麻酔が必要なんです。
胸の裏、脇の横辺りからメスを入れて、交感神経を切るといった内容の手術になります。
手術自体はあっという間に終わり、希望をすれば一日入院もできますが、基本的には日帰りで帰ることの出来る内容です。
でも、全身麻酔にはリスクがあるという印象が強く、かなりの勇気が必要でした。
というのも、昔父親が大病を患ったときに全身麻酔に対するリスクをお医者さんから滔々と聞かされたことがあり、そのときのことがフラッシュバックしてしまうんですよね。あのとき父親は体がかなり弱っていたこともあってのことだというのはわかっているのですが。どうにも。

そんなこんなで結局すべて終わったのは17時過ぎ。13時半からの滞在だったので、非常に長く、疲れました。時間にゆとりを持っての参加をおすすめします。
ちなみに薬を飲んでいたり、持病がある方は必ず申告してくださいね。
私も低用量ピルを飲んでいますが、血栓ができやすくなる可能性があるとのことで一ヶ月前から服用を控えるように言われました。
あわせて未成年?18歳未満?は手術に親の同意が必要だったり、色々とあるみたいなのでご確認を!

ちなみに保険適用の手術です。
限度額適用認定証を出せば8万円くらいで収まるとのこと。
そんなに高くないですよね。

ほとんど100%の人が手汗が止まったと効果を実感できるらしい。
合わせて脇汗も80%の人が止まったと自覚するようです。
因果関係は不明らしいですが、50%の人が足裏の汗も減ったと自覚するそう。

ただ、ツイッターやブログを調べると出てくる出てくる、代償性発汗という恐ろしいワード。
これは手汗を止めた代わりに別の箇所からの汗が増えるという現象です。
胸や背中、膝裏なんかの箇所からの汗が増えるとのこと。個人差が非常に大きく、どの程度どの部位に出現するかはわからないというランダムっぷり。
手術をした90%の人にこの代償性発汗が認められるという鬼畜っぷりです。

でも、それでも。
代償性発汗が認められても多くの人はひどい手汗から解放されてよかったというそうです。

手汗って本当に辛いです。
人に触れることが恐怖になるんです。
突然手を握られるのなんて地獄です。
それから解放されたら。想像するだけでにこにこしちゃいます。

だから8万かけて、リスクを承知の上で手術を受けたいと思います。
手術が終わったらまた報告しますね。

今日はこの辺で!
なにか質問などあればいつでもどうぞ。